崩壊スターレイルVer.2.0~2.2ピノコニーのストーリーや伏線になりそうな言葉を、忘れやすい自分用にもかねてまとめた記事となります。
めちゃくちゃ長いので、まとめだけ見たい方は「ざっくりまとめ」から見ることができます。
ピノコニー編は色々なシーンをいったりきたりしているため、分かりやすくするため場面を入れ替えたりしている部分もあります。
Ver.2.0ピノコニーストーリー振り返り
目的地はピノコニー
次の目的地は「宴の星」ピノコニー。

ピノコニーでは「調和セレモニー」が開催される予定で、星穹列車はその招待状を受け取っていた。
ピノコニーは元々監獄としてスターピースカンパニーに管理されていたが、星核による事件があった後、「調和」の星神を信仰する派閥「ファミリー」によって娯楽都市へと開発された。
ピノコニーがあるアスデナ星系は記憶と意識の媒体物質「憶質」が充満した星系。
ピノコニーでは憶質を利用した「ドリームプール」を利用することで12の夢の世界を体験できる「共感覚夢境」が楽しめる。
今回は「調和セレモニー」という宴をやるため各派閥に招待状が出されている。
パムからは、ピノコニーで「ナナシビト」に関する情報も探してきてほしいとお願いされる。
星穹列車に乗り、開拓の意思を持つ人のことを「ナナシビト」と呼ぶ。
パムがここで言っているのは過去に星穹列車に乗っていてピノコニーで降りた人たちのこと。
探して欲しいのはティエルナン、ラグウォーク、ラザリナという3人のナナシビトの情報。

今回の冒険では丹恒が列車に残ることになり、姫子・ヴェルト・なのか・開拓者でピノコニーに行くことになる。

星穹列車はピノコニーへ跳躍するのだが、憶質に充たされた星系へ移動した影響で、開拓者は夢境に入ってしまう。
夢境で黄泉と出会う
夢の中で開拓者はとある女性に出会う。

女性によれば、開拓者がいるのは現実と記憶域の境界である「夢境」。(つまり夢のようなもの)
開拓者と女性は偶然同じ夢を共有してお互いの思考の中に現れた状態であるという。

女性は巡海レンジャーの黄泉と名乗り、夢から覚めるための出口まで案内してくれる。
出口まで来た開拓者に、黄泉は意味深な質問をする。


- …私たちは、どこかで会ったことがあるか?
- あなたは昔の友人を彷彿とさせる。朧げな記憶だが、私と彼は対立していて…この奇妙な夢のように、近くにいるのに手が届かない存在だった。
- たとえば…客室で目を覚ました時、あなたはいくつかの名前を呟いていた。彼らは仲間か?家族か?それとも敵か?あなたは多くの人々、多くの物事と強い絆を結んでいるようだが…その絆を失うことに、恐怖を感じるか?
- ふむ…仮に巨大で、現実との区別がつかないほどリアルな夢境があったとしよう。そこには別れがなく、誰もが満足感と幸福を得ながら、永遠に楽しく生きていくことができる。あなたは、その中で暮らしたいと思うか?
- なら…その美しい夢が壊れ、あらゆるものが消えてしまうとしよう。友人、家族、赤の他人…そして爽やかな風、空を飛ぶ鳥、星々…最後には、あなた自身も。全員、彼らの記憶の中の全員、その笑顔も涙も、果たした約束も果たせなかった約束も…最後には、すべてが定められた結末に向かっていく。旅立ちの時から、その旅の終点を知っていたとして…あなたは、それでも旅を始めるか?
- それで、最初の質問に戻るが……あなたは…私のことを覚えているか?
黄泉の赤文字の正体についてはページ下部で解説しています。
黄泉は質問に満足し、開拓者を夢から覚まさせる。
ピノコニー
開拓者たち一行はピノコニーへ到着。

ミーシャというホテルスタッフが開拓者を出迎えてくれる。

しかしフロントでトラブル発生。
ヴェルト・姫子・なのか・丹恒の招待は確認しているが、開拓者の名前はないと言われる。

トラブルでチェックインが進まなかったところ、後ろに並んでいたアベンチュリンから迷惑をかけないようにしろと注意される。

スターピースカンパニーの戦略投資部の社員。(トパーズと同じ部)
Ver.1.4でアベンチュリンがピノコニーの仕事をトパーズに協力するように頼んでいるシーンもありました。
アベンチュリンはピノコニーへは「時計屋」の招待を受けて来たという。
姫子はカンパニーの肩書を使って開拓者の身分の保証人になってホテルに入れるようにして欲しいと頼む。
アベンチュリンは「新しい友人ができる」ということに魅力を感じ、保証人になってくれることに。
アベンチュリンは調和セレモニーの主催者であるサンデーにも伝えておくと言ってくれるが、丁度そのサンデーと妹ロビンもやってくる。

サンデーは調和セレモニーの主催者オーク家の一人で、ロビンは銀河で名を馳せている歌手。
ピノコニーの運営を行う組織5大クランの中心的存在で、政治と管理を担当している。
ロビンは今回、調和セレモニーで歌うためにやってきていた。

アベンチュリンはオーク家との約束があるということで先にチェックイン。
開拓者たちもロビン達と別れ、ホテルの一室へと進む。
招待状の暗号
ホテルの室内に入る前、姫子はヴェルトに、招待状は暗号になっていて普通の文章ではなかったと相談する。
暗号を解読した文
『ファミリーのゲスト』をピノコニーに招待します。他のゲストとともに盛大な宴にご参加ください。
夢の中で不可能を見届け、ピノコニーの父『時計屋』の遺産を探し出し、『生命体はなぜ眠るのか』という問いにお答えください。

暗号化の手順はナナシビトの救援要請の手段と同じであった。
そして先ほど出会ったカンパニーのアベンチュリンも「時計屋」と発言していたため、暗号を解いてピノコニーにやってきたことが分かっていた。
ヴェルトはさらに、歌手であるはずのロビンの声にも違和感を持ったと言う。
姫子とヴェルトは招待状の差出人はファミリーではなく、何か隠されている事があるのではないかと疑っていた。

姫子はピノコニーに着く前からなのか・丹恒・開拓者にこの暗号のことを伝えていた。

招待状を送った謎の人物や、多くの派閥がピノコニーに集められていることに何か裏があることを踏まえたうえで、星穹列車組は警戒しながらピノコニーの夢境に入ることになる。
開拓者の部屋に来訪者
開拓者が自分の部屋に行くと、先ほどのアベンチュリンが開拓者を待っていた。

アベンチュリンは開拓者に、カンパニーのものであったピノコニーを取り戻すことに協力してくれと言ってくる。

さらにアベンチュリンは星核が開拓者の中にあることを見抜いていたようである。

アベンチュリン(カンパニー)に協力するかどうかは考える時間を与えてくれることに。
ただし、アベンチュリン曰く「決めてもいいが、決める余地もない」とのこと。
黄泉が同じ部屋に入ってきたことで、アベンチュリンは先ほどの発言をごまかしながら去っていく。
黄泉は部屋を間違ってしまったようであった。
そしてまた「私たちはどこかで会ったことがあるか?」と質問される。
夢で会ったかもしれないと伝えると納得した様子で、黄泉もまた部屋から去っていく。
開拓者はようやくドリームプールでピノコニーの夢境へと入るが、その時に「ミハイル」と呼ぶ声を聞く。

アベンチュリンの基石
視点は替わり、アベンチュリンとDr.レイシオが喋っているシーン。

知恵の星神ヌースを信仰する「博識学会」の学者であり、スターピースカンパニーの技術開発部の顧問でもある。
アベンチュリンの「基石」が入った箱と謝礼金の入った鞄がファミリーに没収されたということが判明。

スターピースカンパニーには「十の石心」と呼ばれるチームが存在し、戦略投資部部長のダイヤモンドによってメンバーが抜擢され、「基石」という身分の証を授かっている。
「基石」を与えられたメンバーは、存護の使令の力の一部を行使できるようになる。
大事な基石をファミリーに没収されたことを知ったレイシオは、カンパニーに報告してピノコニーから撤退しようとするが、アベンチュリンにはまだ策があるようであった。
中継ステーション
ピノコニーの夢境に入ったはずの開拓者であったが、周りの様子が変である。
テーブルの上には『「時計屋」の忠告』というメモもあり不審な雰囲気。

進むと、ピノコニーに来てすぐに出会ったホテルスタッフのミーシャがいる。
現在夢境内のホテルが修繕中のため、一時的な中継ステーションを通ることになっているらしい。

中継ステーションを通って、開拓者はようやくピノコニーの夢境「黄金の刻」へ入る。
黄金の刻
開拓者が黄金の刻へたどり着いた時、丁度ロビンとサンデーが居合わせる。
夢境に入って調子が良くなかった開拓者であったが、ロビンが「調和」の共鳴を利用した「調律」をしてくれ、体調はマシになる。

星穹列車の他のメンバーは、それぞれ別の夢境にたどり着いたようであった。
黄金の刻では「夢境ショップ」が有名だとなのかが教えてくれたので、開拓者は夢境ショップへ行く。
夢境ショップでの夢
夢境ショップで開拓者は「アキヴィリの記憶」といわれる夢の泡を体験する。

内容はパムが「罪を認めるか?」と何度も言ってくる夢であった。
ちなみにこの夢事体は何でもないことを言っているが、公式が出しているとある動画と流れが酷似している。

似ている動画
さらに夢境ショップのエドワードは夢の泡の曖昧な部分は開拓者の潜在意識が補完していると言っている。

これらのことから、記憶を失っている開拓者は星核ハンターのカフカ達とかなり密接な関係(一緒に行動していた?)があるということが推測できます。
密航者
夢境ショップを後にした開拓者は騒ぎが起きているのを聞き、かけつける。
ピノコニーへの「密航者」という疑いで少女ホタルがハウンド家に詰め寄られていた。
ピノコニーの運営を行う組織5大クランの一つで、セキュリティを担当している。

助けを求められた開拓者はホタルに協力し戦闘するが、同じくハウンド家の保安官ギャラガーに止められる。

ハウンド家はピノコニーの調和セレモニーを狙ってやってきた銀色の「密航者」を探しており、ホタルを密航者としたのは間違いだったと言って去っていく。
ホタルを助けた開拓者は、お礼にピノコニーを案内してもらえることになる。

その後黄金の刻を案内してもらうのだが、色々な場所を移動したのは自分達の後をついてくる人物がいるからだと明かされる。

予想外にも後をついてきていた人物から声をかけてくるのだが、それはベロブルグで出会ったサンポであった。

サンポからも開拓者にピノコニーでの大人の遊びを教えてあげようと言われ、ついていくと何故かゴミキングと戦う謎ムービーを見せられる。

謎夢から覚めた開拓者は、サンポから「魅力的な光に騙されないように」という真面目なアドバイスと、ホタルに気を付けろという助言を貰う。

ホタルを追いかけ事情を聞こうとすると、やはり何かを隠している様子。
もう一か所連れて行きたい「秘密のアジト」があるとのことで着いていくことにする。

花火とアベンチュリン
視点は変わり、スターピースカンパニーのアベンチュリンは「仮面の愚者」である花火を味方にするため話をしていた。
「愉悦」の星神アッハを信仰する派閥。
楽しみのためには手段を選ばない、愉悦の信徒の中でも思想が過激な集団。
面白いことを探しながら生きており、なければ自ら面白いことを作ろうとするため行く先々でトラブルを起こすことが多い。
しかし花火にはピノコニーを巡るカンパニーとファミリーの争いには興味がないと断られる。

最後に花火はアドバイスとして「口の利けない人を仲間にしてみたら?」と言い残して去る。

ホタルと本当の夢境
ホタルに案内され「秘密のアジト」に着いた開拓者。
ホタルがピノコニーに無断で入った「密航者」であることを明かされる。

ホタルの故郷は既に滅んでおり、星間難民だという。
さらには「ロストエントロピー症候群」という最後に自身が「消失」してしまう病気を持っていて、普段は医療カプセルの中で生活しているため、自分の身体で生活できる夢の世界を大事に思っているようであった。

さらにホタルは「時計屋の遺産」が目的でピノコニーに来たが、開拓者たちと対立するつもりはないとも言う。

真面目な話になりすぎてしまったので、ホタルは雰囲気を変えるために写真を撮ろうと提案。

その後星穹列車メンバーからピノコニーの謎について一旦話し合おうと集合がかかる。
開拓者がホタルと共に黄金の刻へ戻ると、サンポに遭遇。
サンポはこの状況でもファミリーが隠した「美しい夢」の裏に隠された秘密に辿り着けていないということに失望しながら、開拓者を眠らせる。
ピノコニーで出会ったサンポは花火が変装していたということがここで明かされる。
花火の言う「本当の『夢境』」に入った開拓者とホタルは、その空間が「時計屋」と関係しているのではないかと推測する。

2人は空間から出ようとするが、記憶域ミームが襲う。

苦戦していた2人だったが、メモキーパーであるブラックスワンが助け、夢境から救出してくれる。

「記憶」の星神浮黎を信仰する派閥「ガーデン・オブ・リコレクション」のメンバーのこと。
あらゆる記憶を残すことを目的としている。
メンバーは肉体を捨て、ミーム生命体となっているため憶質を通じて自由に行き来することができる。
現実世界へと戻った開拓者は、星穹列車の皆が集まっている場所へ行き、状況を報告することに。
一緒にいたホタルは同じ場所にいなかったが、ブラックスワンによれば無事脱出できているはずとのこと。

ピノコニーの異変
星穹列車一行はピノコニーの謎を整理してまとめる。

- 開拓者を「本当の『夢境』」に落としたのは愉悦の派閥「仮面の愚者」の花火。
- 花火はサンポに変装していた
- 夢境が修繕中であったり、「死と暗殺」を暗示する記憶域ミームが暴れているなどの事象から、ピノコニーの夢境は崩れかけている状態といえる
こうした状況を踏まえ、ブラックスワンは「星穹列車の記憶」の交換を条件に協力関係になってくれることになる。

ヴェルトによれば、今回のピノコニーの異変は「誰かが外部の勢力を引き入れ、ファミリーに揺さぶりをかけてピノコニーを掌握しようとしている」のだと推測。
現在のピノコニーにはファミリーを含む様々な勢力がやってきており、それぞれの目的を持ってお互いにバランスを保った状態であった。
ピノコニーに集まった勢力
- 【開拓】星穹列車(開拓者たち)
- 【調和】ファミリー(サンデー、ロビンなど)
- 【存護】スターピースカンパニー(アベンチュリン)
- 【記憶】ガーデンオブリコレクション(ブラックスワン)
- 【愉悦】仮面の愚者(花火)
- 【?】星核ハンター(銀狼、サム(銀色の男性))
- 【巡守】巡海レンジャー(黄泉)
- ホタル(密航者)
ヴェルトはピノコニーに来ている密航者「銀色の鎧を着た背の高い男性」の目撃情報を追った結果、星核ハンター銀狼のメッセージを手に入れ、夢境の隠しマップへ入る方法を入手していた。

銀狼から教えてもらった隠しマップは封鎖中の夢境ホテル。
星穹列車のメンバーは情報を求めて、封鎖中のエリアを探索することにする。

進んでいくと、黄泉と出会う。
黄泉は花火の機嫌を損ねたのが原因でここに送られたらしく、3人は同行することになる。

ブラックスワンによれば、何故かホタルもこの夢境に入っていて、何かに追われている状態であった。
ホタルの危険を察知して追いかけるも、ホタルは記憶域ミームに貫かれ、泡沫となって消える。
開拓者達はショックを受けながらも、ホタルがどのように行動していたかの記憶を辿っていき、最後に星核ハンターのサムと邂逅する。

サムと激しい戦闘をする開拓者たちであったが、ブラックスワンが記憶の能力を使って開拓者だけを連れてアベンチュリンのいる場所へ脱出。

アベンチュリンは開拓者を黄泉から引き離したかったようである。
アベンチュリンによれば、黄泉は「壊滅」を信仰するアナイアレイトギャングを滅ぼして招待状を奪い、ピノコニーにやってきている「使令」だと言う。
さらにアベンチュリンがピノコニーの「真実」を見せると言うのでついていくと、調和セレモニーに招待されていたロビンが傷を負い、死んでいるのを発見する。

サンデーとロビン
視点は替わり、サンデーとロビンが会話しているところとなる。

サンデーはピノコニーに「死」が現れ、妹のロビンも被害者となったことに怒りをあらわにしていた。

そしてこの時ロビンに変装して現れた「仮面の愚者」花火に対してもサンデーは怒りを示し、ピノコニーから出ていくように伝える。


さらにサンデーは「時計屋」への宣戦を布告。

Ver.2.1ストーリー振り返り
ピノコニーの夢の破綻
ピノコニーではファミリーが作った美しい夢の中で、すべての人の安全を保障すると謳っていた。
危険に遭遇した際は強制的に目覚めさせて現実世界に戻れるようにするのである。
しかし今や「死」という概念がピノコニーの夢の中に現れ、被害者も出ている状態である。
ピノコニーの夢は「調和」の力で堅固に作られており、「死」の概念を持ってこれるとしたら使令の黄泉だけであるというのがアベンチュリンの推測であった。

アベンチュリンの目的はピノコニーという星の所有権をカンパニーに取り戻すことであり、そのためにロビンの「死」の真相を明らかにしてファミリーと交渉をする予定であった。
アベンチュリンはそのために星穹列車に協力関係になることを求める。
ブラックスワンからは今回のことを黙っていたお詫びにとアイテムを貰い、今いる夢境から出してもらう。


黄泉とサム
時は少し戻り、黄泉が「壊滅」のアナイアレイトギャングに乗り込み、招待状を奪うシーンとなる。
黄泉は巡海レンジャーを名乗っていたが、「巡守」の運命を歩んでいないということがここで判明。

なお、アナイアレイトギャングの冥火大公は黄泉によって倒されるが、他のメンバーは命からがら逃げのびた様子。
急にアナイアレイトギャングが出てきて意味が分からん…となっている場合は以下のPVで詳しくメンバーの紹介がされています。

ピノコニーを「壊滅」させる気満々でしっかりしたPVまであるのに、来る前に黄泉に壊滅させられたかわいそうな軍団です…
現在に戻り、サムと戦っていた黄泉は「まだ『あなたの番』ではない」と言い、戦闘を中止する。


また、先ほどサムが開拓者を狙わず、黄泉とブラックスワンを追い払うために攻撃をしていたことの理由を尋ねる。


サムはそれには言及せず、エリオの『脚本』に従い、「星穹列車に共に『大いなる遺産』を追わせる」ということを目的に行動していると答える。


アベンチュリンと協力関係に
合流した星穹列車の一同は状況を整理した後、アベンチュリン(スターピースカンパニー)と協力関係を結ぶことにする。
まずは現実世界に戻って「夢の中で死んだ場合は現実世界でどうなるのか」ということを知るため、ホタルについて調べることにする。


ヴェルトが気になることがあると言い、ひとりその場に残ると、黄泉が現れる。
ヴェルトが黄泉にピノコニーに来た目的を聞くと、黄泉は「時計屋の遺産のために来た」と言う。


ヴェルトと黄泉はお互いに協力することを承諾し、黄泉はピノコニーの夢境が、夢を見る人にとって楽しいことだけでなくつらいことなども見せるようになっており、夢が崩壊しつつあることを告げる。
ブラックスワン
ブラックスワンは記憶の力を使い、黄泉とアナイアレイトギャングの間に何があったのかを見ようとしたが、失敗。
肝心なところは空白になっており、誰かに消されたような状態になっていた。


そして突如、記憶を見ていたブラックスワンに「コンスタンス」と名乗る声が話しかける。


コンスタンスは黄泉が滅ぼしたアナイアレイトギャングのうちの一人。


コンスタンスは黄泉の秘密を教えるといい、直後に部屋にあった電話が鳴る。
コンスタンスが黄泉を追っている別の誰かとブラックスワンが会話する機会を繋げたのであった。


ブラックスワンの「黄泉は何者か?」という問いに、電話相手は「存在するはずのない使令」だと答える。


調和の洗礼
ピノコニーでは2人が死をむかえたが、現状そのことについて噂さえ流れていない状態であった。


アベンチュリンも何度か自分で試し、ピノコニーでは本当に死ぬことがないということを実証済みであったため、人々が「死」の存在を想像すらしないのも無理はないという。


しかしロビンではない何者かがロビンに変装して、何事もなかったかのように振舞っているという用意周到な状況に、ファミリーに事件以上の裏があることを推測。
アベンチュリンは花火のアドバイス「口の利けない人を仲間にする」を実践するためにロビンに近づこうとしていたが、失敗に終わったことを残念がる。


ロビンは声を失った状態で、「調和」の共鳴によって喋っているように見せかけていたのである。
夢の中でロビンの声が出ない原因がファミリー側のものなのか、ロビンによるものなのか確かめる前にロビン本人がいなくなってしまった。
状況を打破する鍵がなくなってしまったかのように思えたが、レイシオはサンデーがアベンチュリンに会いたがっているということを伝える。


アベンチュリンは妹を失ったサンデーが何か動き出すだろうと予測し彼に会うことにする。
アベンチュリンの考え
- 殺人犯はファミリーの中に潜む「裏切り者」である可能性が高い
- 黄泉は殺人事件とは無関係であるが、きっとどこかの大局で重要な駒になると予想
アベンチュリンはサンデーと出会い、ホテルに着いた時に没収された基石の箱や謝礼金の入った鞄を返して欲しいと話す。
するとサンデーにより、嘘をつくと罰が下されるという調和の力を使われ、箱の中の基石について尋問が始まる。


「『砂金石』(アベンチュリンの基石)が無傷でこの箱の中にあると誓えるか?」という問いに、アベンチュリンは「もちろん」と答える。


疑り深いサンデーは、レイシオと手を組み、基石の箱の中に入っている物がアベンチュリンの基石ではなく、トパーズの基石であることをすでに暴いていた。
金色の基石(トパーズ)が箱に入っており、緑色の基石が謝礼金の入った鞄の中に入っていたのである。
基石が入っている箱は幹部や関係者でなければ開けれないが、レイシオはカンパニー技術顧問のため開ける権限があった。
サンデーに協力すれば星核に関する研究結果をすべて渡すという報酬のためにレイシオは裏切り、サンデーと共に基石の箱を開けて中を確認した。
アベンチュリンは尋問で嘘をついたため罰が下されることになる。


アベンチュリンはサンデーの駒としてロビンを殺した真犯人を見つけるように命じられる。
最終的に調和の力でファミリーの一員になってしまうか、あるいは深淵に落ちるかのどちらかとなる運命となり、どちらにしろアベンチュリンとしては絶望的な状況。


ホタルの行方
現実世界でホタルとロビンの状況を探る開拓者達一行。
しかしホタルという人物がピノコニーに来た形跡はなく、ロビンが死んだという情報も誰も知らないという状況であった。


そしてカンパニーのトパーズにも遭遇。
ピノコニーに招待された人物がアベンチュリンのみだったため、他の社員は現実世界で待機している状況であった。


開拓者たちは、事件のことを詳しく聞くためにハウンド家に聞くが、事情を教えてくれなかったため保安官であるギャラガーに直接聞きに行く。


ホタルは密航者であることは間違いなく、夢にも現実世界にも何も痕跡がないとのこと。


しかし、事件の真相を知るために重要なことは「時計屋」の存在であるとのこと。
ギャラガーは「時計屋」ミハイルがファミリーの裏切り者であると言う。


アベンチュリンの思惑
アベンチュリンはサンデーの言う通り、事件の真相を知るためにピノコニーを調べることとなる。
アベンチュリンをサンデーに売ったように見えたレイシオであったが、「これこそが君の望む結果だと思っていた」「忠実に自分の役割を果たした」と言っており、アベンチュリンの想定通りの動きをしていたのだということが窺える反応。


レイシオは、「もう死ぬ」となった時に開けろと、あるアイテムを渡して去る。




調和の洗礼のせいでフラフラになりながら、アベンチュリンは金をばら撒きながら人々に話を聞く。
すると花火が面白がってアベンチュリンに話しかける。
金をばら撒いたのはまさに花火をおびき寄せるためのアベンチュリンの作戦だった。


花火との会話で、「口の利けない人を仲間にしてみたら」というアドバイスは、「死んだ人を仲間にする」という意味であることがわかる。




「死んだ人を仲間にする」ということが重要なヒントとなることから、ピノコニーで死を迎えることで、ピノコニーの「真相」に近づけることをアベンチュリンは確信する。
アベンチュリンはピノコニーの真相にたどり着くため、自分自身が死を迎えるためのショーを決行することにする。


ピノコニーの歴史とクロックボーイの真実
ギャラガーに連れられクラークフィルムランドへ来た開拓者達は、ピノコニーで有名なアニメ『クロックボーイ』が歴史をもとに創作されたものであることを伝えられる。


クロックボーイ=時計屋(ミハイル)。
ピノコニーは元々アスデナという名の監獄星で、スターピースカンパニーが犯罪者を追放するために使用していた。
しかしその囚人のうちの一人(ハヌヌ)を筆頭にカンパニーと対立する独立戦争が起こった。
ハヌヌ亡き後を継いでピノコニーを支えていたのが時計屋(ミハイル)だった。
しかし、そんなミハイルにオーク家が不義を働いて関係が悪化したという。
ギャラガーの話を要約するとこんな感じ。
- 時計屋の正体はミハイル
- 時計屋とファミリーは対立する存在
- 裏切り者はオーク家の中に潜んでいる可能性が高い
- ホタルは時計屋の遺産のために巻き込まれた人
- 黄泉を犯人としていたアベンチュリンの話は根拠のないもの
開拓者たちはヴェルトと連絡を取り、合流することにする。
ロビンの手紙
ヴェルトは黄泉と共に事件の手掛かりを探し、ロビンからサンデーに送った手紙を見つける。
手紙の内容では、ロビンが声を出せなくなったこと、その原因は「調和」が何らかの干渉を受けているせいだと書かれていた。
アベンチュリンの計略
調和の罰が下される時間が迫る中、アベンチュリンは幻覚が見えるようになりつつもショーを行うために進む。
そして自身の幻覚によって、これまでのアベンチュリンの行動が全て計略によるもので、計算しつくされたものであったことが判明する。


サンデーはトパーズの基石が箱に入っており、謝礼金の鞄にアベンチュリンの基石が入っていたと思っていたが、その基石はアベンチュリンのものではなく、ジェイドの基石(翡翠)であった。
アベンチュリンの基石である砂金石と翡翠の見た目が似ているのを利用し、サンデーを騙すことに成功していたのである。


アベンチュリン自身の基石である砂金石は、砕いてずっと持ち歩いていた。


砕いた基石の「存護」の力は弱まるが、これからのショーに使う分には十分であった。
アベンチュリンのショー
星穹列車組と黄泉は無事に合流。
ヴェルトは黄泉を信用しており、他の星穹列車メンバーもヴェルトが信用するのであれば大丈夫だろうという見解。
黄泉は信用してくれた代わりに、今後の流れで星穹列車に不利な状況になった場合は味方をしてくれると約束してくれる。


そしてアベンチュリンによるショーが始まろうとしていた。


アベンチュリンは開拓者の中にある星核を爆発させて死を再現するという脅しを言ったりと色々煽ってくるが、全ては「自分自身が死を迎えるためにやっていること」であり、誰かに自分を倒してもらうための行動。(自分自身では死を迎えることができなかったと過去に発言→こちら)


アベンチュリンはずっと持っていた自分自身の基石の力を使う。
戦闘の中で黄泉が「虚無」を歩む存在であったことが判明。
黄泉に討たれたアベンチュリンは、虚無が広がる世界へと入る。


虚無の空間
アベンチュリンはピノコニーの夢境には「死」が存在し、死ぬと「本当のピノコニー」に来ることができるということを確認するためにこれまで行動していた。


アベンチュリンは自分を倒せるぐらいの力を持っている人を呼び寄せるためにショーを行い、見事使令級の力を持つ「虚無」の黄泉に討たれた。
さらには調和の罰も、黄泉の力で打ち消されたようである。


ずっと計画のために行動していたので黄泉にも「狡猾」と言われるほど。


アベンチュリンは本来の目的である「本当のピノコニー」に行く前に、「虚無」を歩む黄泉に「どうして僕たちは死ぬためにこの世界に生まれてくるのか」という質問をする。


これに対する黄泉の答えは以下。
仮に結末が決まっていたとしても、そんなことはどうでもいい。人には変えられないことがたくさんある。だが、その前に…結末に向かうまでにできることも、たくさんあるんだ。そして「結末」は…それによってまったく異なる意味合いを見せる。自分のポケットを見るといい。あなたの友人は、とっくに答えを渡している。…幸運を祈る。
アベンチュリンのポケットにあるのはレイシオから貰った処方箋。


ピノコニーに来た時から謎であった「夢の中で不可能なこと」が「熟睡」することであるということが判明。
そして夢の外ではアベンチュリンの消息が断ったことで、カンパニーのトパーズとジェイドも計画通り動き出していく。


開拓者とホタル
黄泉の斬撃の影響で、開拓者たちは夢境のさらに深い記憶域に入っていた。
その夢と夢の狭間でサムと出会い、サムの正体がホタルであることを明かされる。


ホタルは星核ハンターのメンバーの一人。
星核ハンター達はエリオの未来の預言である『脚本』に従って行動しているが、ホタルは脚本通りに動くのではなく、自分自身で選択した未来を歩めないかと試行錯誤している。
ロストエントロピー症候群を抑えるための医療カプセルがサムの装甲。
ホタルは記憶域ミームに貫かれた後、ピノコニーの美しい夢とは異なる「流刑の地」(本当のピノコニー)に行っていたという。


その後、ピノコニーに本当の姿があることを開拓者たちに伝えるためにサムとして奔走していたが、結局うまくいかなかった。


今になってようやく伝えることができたということで、開拓者を「本当のピノコニー」へ連れて行く。
ギャラガーの正体
場面は変わり、ギャラガーとサンデーが相対するシーン。
サンデーはギャラガーの正体が「神秘」の星神の手先で、虚構された存在であることを見抜いていた。


宇宙は不可解であり、真理は幻にすぎないとする星神で、ギャラガーはその派閥の「虚構歴史学者」であった。
虚構歴史学者は歴史を破壊していく集団。
記憶域ミームもギャラガーによって作られた存在である。つまりロビンの死はギャラガーが原因ということになる。
サンデーはギャラガーに「ロビンをなぜ殺したのか」と問う。
ギャラガーは「全部クソみたいな運命のイタズラだ」と言い、サンデーは記憶域ミームによって本当のピノコニーへと連れて行かれる。
夢の主
虚無の使令級の力を使ってピノコニーをめちゃくちゃにした黄泉に対して、ピノコニーの「夢の主」がようやく姿を現す。


オーク家の真の当主。
既に肉体を失った存在であり、現在はオーク家のすべての人間が夢の主の目となり、耳となり、口となっている。
夢の主は「虚無」はお呼びでないと黄泉にピノコニーから出ていくように指示。
黄泉は夢の主がいずれ滅ぶだろうということを言い残してピノコニーから去る。


Ver.2.2ストーリー振り返り
「本当のピノコニー」=流刑の地ドリームリーフ
ホタルに連れられて「本当のピノコニー」にやってきた開拓者たち。
流刑の地、ドリームリーフのこと。
夢境の中で記憶域ミーム「ネムリ」に連れて来られることでこの場所に来ることができる。
開拓者たちはホテルスタッフのミーシャと出会う。
ミーシャの家が「本当のピノコニー」にあるのだという。
さらに死を迎えたはずのロビンもここにいるというので、案内してもらうことになる。


ロビンは自身の声の不調が、「調和」と相容れないものがピノコニーに存在していたからだということに気が付いており、調和セレモニーで歌わない(=「調和」の使令を顕現させない)ことを決める。


さらに、ドリームリーフの墓守だというミカに案内してもらった先には、パムが探してほしいと言っていた3人のナナシビトの墓碑があった。


ラザリナ・ティエルナンは2人とも開拓の道の途中で死去した。
もうひとつ名前のない墓碑(ミハイルのもの)があったが、理由はドリームリーフができた時には生きていたためである。
ギャラガーの目的
ギャラガーとサンデーが合流し、ついにギャラガーの目的が明かされる。




ピノコニーに星核が落ち、2人のナナシビト(ラザリナ、ティエルナン)が亡くなったあと「ファミリー」の中に星核に手を出した人がいた。
- ギャラガーは「ファミリー」に対抗するため「神秘」の力で虚構された存在
- 「ネムリ」(死の記憶域ミーム)もギャラガーによって作られた存在(人は夢の中で眠ることはできないため、その不可能の中に現状のピノコニーを変える鍵があった)
ピノコニーにある星核は、ピノコニー大劇場として存在していた。
星核を利用してピノコニー大劇場を作ったのは、夢の主であるゴフェル。


オーク家の当主であり、ピノコニーの夢の主。
サンデーとロビンを育てた養父でもある。
ヴェルトはサンデー・ロビンと共に夢の主と対話しに行くことにする。
そしてアベンチュリンから渡されていたチップ(動画でのマジックの時)が小型の発信機であったため、ヴェルトが受け取る。


ヴェルトは夢の主と対話するときに発信機を使い、情報をカンパニーに送るつもりであった。
星穹列車メンバーとホタルは星核に近づくため、ピノコニー大劇場を目指すことにする。
折しも、セレモニーを盛り上げるためのオーディションが開催され、優勝者は真っ先にピノコニー大劇場に入ることができる。一行はそれを狙ってオーディションに参加することにする。
また、ドリームリーフではもう一人のナナシビトであるミハイルが眠っていた。


ミハイルが夢の泡を持っているが、中を覗いても何も見えないという謎が残る。
役目を終えたギャラガーはもう消えてしまうということで、ここでフェードアウト。


ブートヒル
星穹列車に巡海レンジャーのブートヒルがやってくる。
彼はブラックスワンに会うためピノコニーに入る必要があったため、招待状を持っている星穹列車の肩書を借りたいという。


丹恒と共にブラックスワンを探すためピノコニーに行くが、結局ブラックスワンとは星穹列車で落ち合うことに。
再び星穹列車に戻りブラックスワンに会うのだが、ブラックスワンは黄泉を連れてきていた。
ブートヒルは巡海レンジャーを名乗る黄泉に敵意をむき出しにするが、黄泉は他の巡海レンジャーを呼び寄せるために巡海レンジャーを名乗っていたのだと明かす。


オーディション優勝、ピノコニー大劇場へ
星穹列車メンバーはオーディションを勝ち進み、ピノコニーに来ていた「純美」のアルジェンティにも打ち勝ち、優勝する。


一行はピノコニー大劇場に入ろうとするが、サンデーが立ちはだかる。
夢の主・サンデー・ロビン・ヴェルトで話し合った結果、サンデーは交渉が決裂したことを話す。


サンデーは、世の中は弱者が虐げられ、強者しか勝てない仕組みとなっていると訴える。


夢の主との話し合い
時は少し遡り、ヴェルトが夢の主と対話するシーン。


夢の主は、神に誓って過ちを起こしていないと自身の潔白を証明した。


しかしヴェルトは「その神は調和のシペのことなのか」と再確認する。


そして、夢の主とサンデーが信仰するのは「調和」のシペではなく、「調和」に呑み込まれた「秩序」のエナであったことが判明。


ロビンが自身の声を失った原因は、「調和」に「秩序」が混じって不協和音を作っていたからであった。


真実を知ったヴェルトとロビンは眠らされる。


サンデーが秩序を信仰するようになった理由
サンデーとロビンは、弱者のために「強きを以って弱気を助ける」という楽園をつくろうとしていた。
しかしサンデーは3つの出来事により、「調和」では弱者を救えないという結論にいたる。
- 弱ったハーモニーピジョンを守り、元気になった時に空に帰したが数日後に死んでしまったこと
- 子ども売り、ピノコニーに密航してきた人を「調和」の名の基に許したが(調和は全ての人を受け入れるため)、最終的にその人は売った子どもを買い戻すつもりはなかったと知ったこと
- 「調和」の教えを広めようとしたロビンが、紛争地帯で流れ弾に当たってしまったこと


人々が夢の中で幸せなことだけを感じられる、統制された「秩序」の世界こそが救いだと言い張るサンデー。


幸せな夢の代償は、サンデーという一人の犠牲のみであった。


ホタルは楽園を求め、夢で生きることは現実世界を捨てることを意味していると言う。


人は自分のために選択する権利を持っており、誰か(サンデー)が人を弱者と決めつけて守るのは驕りだというのがホタルの意見。


ミーシャという人物
時は遡り、星穹列車一行はミハイルが持っていた夢の泡に何も情報がない原因を調べていた。


夢の泡の核にあったのは、ミハイルが後世のナナシビトに託したかった「開拓」の志。
そしてピノコニーで出会ったミーシャが、ミハイルが遺した夢の泡の核であり、記憶をなくした状態でいつの間にか夢の泡から抜け出してしまっていたことが明らかになる。


「時計屋の遺産」は存在しないと言われるが、その代わりにとミハイル(ミーシャ)から「懐中時計」と「帽子」を授かる。




ミハイルの遺した開拓の遺志を、開拓者達は受け取る。
「開拓」の志を受け取った開拓者たちはピノコニーの危機を救うためサンデーと対立。
この時、同時に「調和」の一瞥も貰う。


姫子曰く、「調和」のシペはピノコニーの未来が誰の手に渡るのか見に来たのではないかという推測。


そして、ホタルはエリオの『脚本』では自分が3回の死を迎えることが書かれていたことを打ち明ける。
2回目が今この時であることが分かったと言うホタルは別行動することに。
1回目は記憶域ミームに貫かれた時のこと。
2回目ではピノコニーが見せている夢から覚め、ピノコニーの外にいる黄泉に助けを求めに行く。
密航者であるホタルは正規のルートでピノコニーの夢に来ていないため、夢から覚めるためには死ぬ必要がある。
星穹列車側の状況
黄泉から差し迫ったピノコニーの危機を伝えられた丹恒は、結盟玉兆を使うことを決める。


使えば仙舟「羅浮」の雲騎軍がかけつけ、星穹列車を助けてくれる。


ドミニクス
夢の主ゴフェルは「秩序」の降臨を完遂させるための犠牲としてロビンを選んでいたが、サンデーは自分自身が犠牲になることを決める。


それはゴフェルへの反抗も示しているが、意外にもゴフェルはそれを了承。
星穹列車と対立したサンデーは、「秩序」の星神を復活させるのではなく、「秩序」の名のもとに人間の楽園を作りたいと言う。




サンデーは調和の使令である「調和衆弦」の一人、「ハルモニア聖歌隊」衆願のドミニクスをその身に召喚する。


戦いの最中、丹恒が結盟玉兆を使用し、羅浮の景元将軍と雲騎軍もかけつけてくれたおかげでドミニクスを無事撃破。
開拓者たちはピノコニーの夢から覚める。


ブラックスワンと光円錐
ピノコニーの事件が収束し、一行は次の星へ跳躍することになるが、その前にブラックスワンに「渡していたアイテム」を返してほしいといわれる。




開拓者に渡されていたのは空っぽの光円錐で、ピノコニーでの冒険の記憶が記録されているのだという。
そしてそれを見たブラックスワンは何かに気が付いた様子で、全てが落ち着いたタイミングで真実を教えてくれる。
ドミニクスに勝利したと思っていたが、実は開拓者達を含むピノコニーのすべての人が「秩序」に敗北していたということが明かされる。


ブラックスワンによれば、開拓者が体験した話には致命的な綻びがあった。


それはミハイルの夢の泡から抜け出したミーシャの存在。


開拓者達は現実のピノコニーでミーシャと会っていたが、記憶域ミームであるミーシャが現実にいるのはあり得ないことであった。


つまり、開拓者たち星穹列車組は「秩序」に敗れた結果、夢に囚われている状態であった。
開拓者がピノコニーへ跳躍しアスデナ星系に着いた瞬間の時から私たちは「秩序」エナの夢を見せられていたのである。(今回見てきたストーリーがピノコニー2周目の状態)


エナの夢から目覚める
夢の綻びを見つけたことで、ブラックスワン・開拓者はエナの夢から目覚める。
「秩序」の影響を受けにくい「虚無」の黄泉もまた、夢から覚めた状態となっていた。


黄泉によれば、「秩序」の目的は夢を見せることだけではなく、「夢」と現実を融合させることであった。


そしてロビンもまた、夢に違和感を抱いたため目覚めることができていた。


サンデーに顕現したドミニクスは、ピノコニーにいるすべての人の願いがひとつになった時にだけ現れ、今は人々の「夢の中で眠りたい」という願望で成り立っていた。
そのため、破壊するためには全員に「夢から目覚めたい」と思わせる必要がある。


丹恒やブートヒル、星穹列車メンバーもブラックスワン達メモキーパーの力を借りてエナの夢から目覚め、全員で計画を練る。


黄泉は内部からの夢の崩壊が難しいのであれば、外部の力を頼れば良いという。
アスデナ星系に訪れる時は、「共感覚夢境」という現象が起き、それぞれの人が同じ夢を共有することになる。
今ピノコニーの夢はひとつしかなく、ここに大勢が跳躍してくることで自由遺志が混ざり、夢の基盤を揺るがすことができるという。


エナの夢に落ちないような強い遺志を持つ者を集めるということで、ブートヒルは巡海レンジャーを呼び寄せる案を出す。
黄泉が持っていた「遺物」を使えば、対価を問わず巡海レンジャーが集まってくる、というのが暗黙のルールであるそうだ。


基盤が緩んだ後は、ロビンが「調和」の調律で「開拓」の遺志を伝え、ピノコニーの人自身で夢から覚めるように促すという。


しかしそれだけでは夢から覚めない弱い人もいるだろうとのことで、最後は黄泉が力づくでドミニクスと相対し、人々を夢から覚ますことに。
計画が決まったことで一行は行動開始。
その前に黄泉は開拓者に大事な話があると話す。
黄泉がピノコニーの夢の異変に気が付き、状況を打破するきっかけになったのはホタルのおかげであった。




ホタルが2回目の死を代償に黄泉に助けを求めに行ってくれたということがここで明かされる。
黄泉の目的
黄泉の過去シーン。
ストーリー中に黄泉と誰かが話しているシーンが度々入っていたが、その相手がピノコニーにいたナナシビトの一人、ティエルナンであることが判明する。




ピノコニーでの戦争の後、ピノコニーのために「開拓」の道を進み、アークティッド家を率いて星系外を探索していたところをスウォームによって全滅させられる。
ティエルナンだけは巡海レンジャーによって助けられ、その後絶滅大君「誅羅」を倒すなどの偉業を成し遂げたが、巡海レンジャーは壊滅的な被害を受けた。
ティエルナンは彼らの魂を救済し続けたがために「血罪霊」と呼ばれる死後も同じ行動をし続ける「虚無」の存在になってしまっていた。


黄泉はティエルナンの「ミハイル一人をピノコニーに残してきた」という無念を晴らすためにピノコニーに来ており、ティエルナンが持っていた巡海レンジャーの遺物を返すために別の巡海レンジャーを探していたのである。


ディエス・ドミニ撃破


開拓者はエナの夢から目覚める前に、虚無の空間で黄泉から質問をされる。
- これまでの美しい夢の中で、あなたは多くの人々、多くの出来事と固い絆を築いてきた。その絆を自ら断ち切ることに、恐怖は感じるか?
- 仮に巨大で、現実との区別がつかないほどリアルな夢境があったとしよう。そこには別れがなく、誰もが満足感と幸福を得ながら、永遠に楽しく生きていくことができる。あなたは、その中で暮らしたいと思うか?
- なら…その美しい夢が壊れ、あらゆるものが消えてしまうとしよう。友人、家族、赤の他人…そして爽やかな風、空を飛ぶ鳥、星々…最後には、あなた自身も。全員、彼らの記憶の中の全員、その笑顔も涙も、果たした約束も果たせなかった約束も…最後には、すべてが定められた結末に向かっていく。旅立ちの時から、その旅の終点を知っていたとして…あなたは、それでも旅を始めるか?
そして過去のティエルナンとの会話で、黄泉の本当の名前が「雷電 忘川守 芽衣」であることが分かりました。


開拓者達は無事にドミニクスを撃破し、今度こそ夢から覚める。
オスワルド・シュナイダー
アベンチュリンもまた、アルジェンティの助けを借りながら無事にピノコニーから脱出していた。


ただし、基石を粉々にしてダメにしてしまったため、これからカンパニーに罪を問われることになる。


ピノコニーの真相を突き止めたアベンチュリンに代わり、ピノコニーの所有権についてのやり取りはジェイドとトパーズが担当することになる。


そうしてカンパニーの仕事をやり遂げたアベンチュリンを、ブートヒルが訪ねる。


ブートヒルがオスワルド・シュナイダーについてアベンチュリンに問いただすシーンでVer.2.2は終わる。
スターピースカンパニーの市場開拓部責任者で、元ナナシビト。
アベンチュリンのいた星の部族はオスワルド・シュナイダーに裏切られたことにより、アベンチュリン以外全滅。
ブートヒルがいた星の民族も同様にオスワルド・シュナイダーのせいでブートヒル以外皆殺しにされた過去がある。
ピノコニー編ではこれ以降のアベンチュリンとブートヒルの話は出てきていませんが、2人で協力してオスワルド・シュナイダーを倒す計画を立てているのではないかと思われます。
ざっくりまとめ
- ピノコニーへの招待状を様々な派閥に送ったのはギャラガー(ナナシビトであるミハイルの遺志を継いだ)、目的はピノコニーの星核の問題を解決するため
- 元々ピノコニーはスターピースカンパニーが所有する監獄であったが、ラグウォーク・ティエルナン・ラザリナの元ナナシビト3人が解放の手助けをした。ミハイル以外の2人はその後それぞれの「開拓」の道へ
- ラザリナ・ティエルナンがいなくなった後、星核の力を利用しファミリーが乗っ取り、夢の地であるピノコニーを作った
- ティエルナンは巡海レンジャーたちと絶滅大君を葬るなどの「開拓」の道を歩んでいたが、あまりにも多くの巡海レンジャーの死を見送ったために、死後「虚無」に囚われてしまっていたところ黄泉に助けてもらう
- 黄泉はティエルナンの「ミハイルだけピノコニーに残してきてしまった」という無念を晴らすためピノコニーにやってきた
- 巡海レンジャーを名乗っていたのは、ティエルナンが持っていた巡海レンジャーの遺物である「巡狩の弾丸」を渡すために巡海レンジャーを名乗れば誰かが接触しにくるだろうと考えたため
- アベンチュリンは元々カンパニーのものであったピノコニーの所有権を取り戻すためにやってきて、ピノコニーと交渉するための材料として「ピノコニーの夢の中にも死は存在する」ということを身をもって証明した
- 現在のピノコニーでは「調和」ではなく、調和に呑み込まれて消えたはずの「秩序」の一派が夢で人々を統治しようとしていた
- サンデーは「調和」では弱者を救えないとし、「秩序」が支配する夢の中で弱者を守る楽園を築こうとした
- 開拓者たちを含むすべての人が「秩序」に敗れ、夢に囚われていたが、ブラックスワンが開拓者の記憶を見たことで、今までの全てのことが夢だと判明
- 「秩序」の夢から覚めた開拓者達は、サンデーに顕現したディエス・ドミニを撃破し、ようやく本当に夢から覚め現実へ戻る
どこから夢だった?
一番最初にピノコニーにやってきた時から既に秩序の夢の中でした。(現実にいるはずのないミーシャが出てきているため)
結盟玉兆も現実では使用していないため、今もリュックの中にあります。
時計屋は結局誰?
時計屋はラグウォーク・シャール・ミハイルで、元ナナシビトの一人。
監獄であった惑星アスデナを見つけ、他の2人のナナシビトであるラザリナ・ティエルナンと共にスターピースカンパニーからの解放の手助けをした。
最後は「開拓」の遺志を後世にのこすために夢の泡を残しこの世を去るが、その夢の泡=ミーシャが本来の目的を忘れて抜け出してしまっていた。
「時計屋の遺産」というものは無かったが、あえて言うなら「開拓の遺志」が時計屋の遺産となる。
なお、星核についてどうにかしてほしいという気持ちはあったが、実際に助けるかどうかは開拓者達の「開拓」の意思にまかせると遺言を残していた。
黄泉の赤文字の意味
黄泉の正体は巡海レンジャーではなく、「虚無」の運命を歩む「自滅者」。
「虚無」IXの影に足を踏み入れ、存在の意義を失ってしまった人のこと。
肉体・認識・記憶などが徐々に消えていく。
黄泉のストーリー中の赤文字は「人の感情を揺さぶることができる言葉であり、彼女の自我を虚無から遠ざけてくれる道標」であることが開発者のインタビューによって明かされているそうです。
ギャラガーはどうして消えた?
ギャラガーは「神秘」の星神にまつわる力によって作られた虚構の存在。
ピノコニーの星核をどうにかするために生まれた存在であったため、役割を終えたギャラガーは消滅しました。
ピノコニーのクランについて
ピノコニーには五大クランというファミリー傘下でピノコニーの運営を行う組織がある。
各クランは異なる役割と責任を担っている。
オーク家 | 政治と管理を担当。 五大クランの中心的存在。 ピノコニーの規則遵守と責任遂行を行う。 サンデー等。(サンデーの裏にいる真の当主が夢の主だった) |
---|---|
ルーサン家 | 経済を担当。 市場管理、競売、交易、通貨発行などを行う。 オーディ・ショッピングセンターを経営するオーディ・アルファルファが当主。 |
ハウンド家 | セキュリティを担当。 ピノコニーの警備員と兵士で構成されている。 ギャラガー等。 |
アイリス家 | 文化を担当。 芸能人や役者で構成されている。 シヴォーン等。 |
カタルス家 | 建設と技術を担当。 「ドリームメーカー」と呼ばれる建設者たちが無境内に夢を創造している。 グラークス等。 |
アークティッド家、プラム家は「調和」の傘下になる前のクラン内の派閥争いや外部からの干渉により消滅した。
感想
ピノコニー編は色々と辻褄合わせを考えるとわけがわからなくなってきます…笑。何か間違ってることがあったらすみません。
アベンチュリンの過去編では「計略が決して露見しませんように」と言う言葉が祈りのように使われていましたが、アベンチュリン自身がかなり計算高く行動していることが分かりました。
彼は幸運な人というだけでなく、計算しつくして行動しているから成功を収めているというのもあるかもしれません。


というかそもそも、アベンチュリンが本当に「幸運」だとしたら、こんなに過酷な運命を歩んでいるはずがないんですよね。
アベンチュリンの星の神、地母神はアベンチュリンの「命」に対してだけ幸運を授けているのではないかとも考察されています。
アベンチュリンは命を失うことだけはないため、賭けにはいつも自分の命をチップにしているのではないかということでした。
アベンチュリンや黄泉の過去とかにも触れた記事もいつか作りたい……!
これまでのストーリー振り返り記事もありますのでご参考にしてください。
次回のストーリー振り返りはオンパロス編になりそうです。




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